秦淮河夜市

概況：
秦淮河夜市は、南京市秦淮区の夫子廟を中心に広がる、南京で最も有名で活気あるナイトマーケットです。「中国第一历史文化名河」と呼ばれる秦淮河の両岸に位置し、古くは「十里珠簾」と賞賛されたほどで、その歴史的な賑わいは1800年ほど前にまで遡ります。夜市は、明清時代の建築が立ち並ぶ風情ある街並みを背景に、南京の伝統的な食文化や市井の生活風景を体感できる場所として親しまれています。昼間は歴史探訪が楽しめるエリアが、日が暮れるとともにランタンに照らされ、美味しい食べ物の香りと人々の活気に満ちた空間へと変貌します。唐代の詩人・杜牧の「夜泊秦淮近酒家」の詩句でも知られるように、夜の秦淮河は格別の風情があり、画舫（がぼう）に乗って川から眺める夜景は、まさに南京旅行のハイライトと言えるでしょう。

見所：
・秦淮河画舫夜遊：ライトアップされた古建築を水上から眺める船旅です。夜間のコースは特にロマンチックで、桃葉渡や白鷺洲公園などの名所を巡ります。
・南京名物小吃の食べ歩き：鴨血粉絲湯（アヒルの血入りはるはるスープ）や小籠包、盐水鴨（塩漬け鴨）、梅花糕（梅の花の形をした蒸し菓子）など、本場の味を楽しめます。
・夫子廟周辺の散策：夜市の中心地である夫子廟一帯は、お土産物屋さんや工芸品の店が軒を連ね、買い物や写真撮影に最適です。
・民間芸術の鑑賞：夜市の周辺では、剪纸（切り紙細工）や泥塑（泥人形）、糖画（砂糖細工）などの伝統工芸の実演を見ることができ、体験参加できる場合もあります。

入場料：
夜市エリア自体は入場無料です。画舫遊船はコースにより異なり、内秦淮河东线の夜遊びは100元、西线は140元となっています。秦淮河夜市(qín huái hé yè shì)夜市は基本的に夕方から深夜まで営業しています。
ハイシーズン（4月～10月）は18:00～24:00頃
ローシーズン（11月～3月）は17:30～23:00頃が目安です。
画舫の夜間運航は18:00以降となります。住所：
江蘇省南京市秦淮区夫子廟秦淮風光帯（貢院街95号付近）
公共交通機関：
地下鉄が便利です。南京地下鉄3号線「夫子廟」駅、または1号線「三山街」駅で下車し、いずれも徒歩数分～10分ほどで到着します。多数の路線バスも利用でき、「夫子廟」バス停などで下車します。夜市は大変混雑しますので、貴重品はしっかり管理し、スリなどにご注意ください。
伝統的な建築物や文化財にはむやみに触れないようお願いします。
画舫を利用される場合は、特に週末や祝日は待ち時間が長くなる可能性がありますので、時間に余裕を持ってお越しください。
現地の商慣習にご注意を。商品の価格は交渉できる場合もありますが、マナーを守って楽しくお買い物を。