雲錦研究所

概況:
南京雲錦研究所は、中国江蘇省南京市建邺区茶亭東街240号に位置する、雲錦を専門に研究・開発する中国初の工芸美術類研究所です。1957年に設立され、2009年にはユネスコの無形文化遺産代表リストに「南京雲錦木機妝花手工織造技芸」が登録されました。研究所は4階建てで、延べ床面積1500平方メートルの展示スペースがあり、雲錦の生産工程の実演から歴代のシルク文物の複製品、少数民族の織錦や衣装などまで、中国の織物文化を多角的に学ぶことができます。古代シルク文物の複製・修復の国家指定基地でもあり、その技術力の高さがうかがえます。

見所:
1階の雲錦生産工房では、13台の大型木製織機「大花楼木織機」を使い、職人たちが伝統的な手織りの技を実演しています。2人一組で息を合わせ、1日に約5cmしか織り上げられないという貴重な光景を見学できます。
2階の展示フロアでは、戦国時代から明清時代、現代に至るまでの貴重な雲錦の作品や、シルク文物の精巧な複製品を鑑賞できます。宮廷で使用された豪華なものから民間の実用的なものまで、そのバラエティの豊かさに驚かされます。
3階と4階の「中華織錦村」エリアでは、中国各少数民族の織錦の道具や衣装、生活用品などが展示されており、雲錦以外の織物文化にも触れることができます。
研究所が手がけた代表的な作品として、重さ49.5グラムという極薄の「素紗禪衣」の複製品や、進博會にも出品された「明孝端皇后吉服」の復刻品などがあります。また、デジタル技術を導入した意匠設計の様子も見どころの一つです。

入場料:
入場は無料です。
中国語名:
云锦研究所(yún jǐn yán jiū suǒ)
中国語名の読み方:
ユン ジン イェン ジゥ スオ
英語名:
The Cloud Brocade Institute
雲錦研究所の観光時間:
通年で9:00~17:30(入場は17:00まで) となっています。季節による時間の変更は特にないようです。
雲錦研究所へのアクセス:
住所:
江苏省南京市建邺区茶亭東街240号
公共交通機関:
地下鉄2号线「雲錦路」駅の2番出口から徒歩約5分です。
バスをご利用の場合は、109路、161路、37路、61路、63路、7路、Y7路などに乗車し、「江東門紀念館(茶南)」バス停で下車します。
注意事項:
入場の際は、身分証明書(パスポートなど)のご提示が必要となる場合があります。確実にご入場いただくために、お持ちでない場合は、事前に公式情報で予約の有無を確認されることをお勧めします。 館内では、貴重な文化財や織機を保護するため、展示品に手を触れないようお願いします。フラッシュを使わずに写真を撮影することは可能ですが、職人の作業の邪魔にならないようご配慮ください。 混雑時には入場制限がかかる場合があります。ゆったりと鑑賞したい方は、週末や祝日を避けてのご来館がおすすめです。
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