個園

概況：
個園は中国江蘇省揚州市にある清代の塩商人・黄至筠によって1818年に築かれた私家庭園で、中国四大名園（拙政園、頤和園、避暑山庄と並ぶ）の一つに数えられています。園内に竹が多く植えられ、竹葉の形が「个」の字に似ていることから「個園」と名付けられました。面積は約24,000平方メートルで、南部住宅、中部花园、北部万竹园、東部花局里商業休闲街区の四つの部分から構成されています。最大の見どころは、笋石、湖石、黄石、宣石という異なる石材で春夏秋冬を表現した「四季假山」で、造園の大家である陳従周先生から「国内孤例」と称賛されています。

見所：
四季假山は、春山は笋石で春の芽吹きを、夏山は太湖石で雲や雨の様子を、秋山は黄石で深まりゆく秋を、冬山は宣石で雪景色をそれぞれ表現しています。
園内には60種類以上、約2万本の竹が植えられており、金鑲玉竹や亀甲竹など珍しい品種も観賞できます。
南部住宅区は、塩商人の生活ぶりがうかがえる明清時代の建築で、いくつもの中庭を持つ壮大な造りです。
抱山楼は夏山と秋山を結ぶ長い建物で、両方の季節の景色を一度に楽しめることから「タイムトンネル」とも呼ばれます。
宜雨軒は園主が客人をもてなした中心的な建物で、四方に窓があり、園内の景色を一望できます。

入場料：
大人はハイシーズンが45元、ローシーズンが30元です。夜間営業時は別途55元となる場合があります。6歳以下または身長140cm以下の子ども、70歳以上の高齢者は無料です（要身分証明書）。学生および60～69歳の高齢者は半額となります。个园(gè yuán)ハイシーズン（3月～11月）：7:15～18:00（入場は17:45まで）
ローシーズン（12月～2月）：7:15～17:30（入場は17:15まで）住所：
江蘇省揚州市広陵区塩阜東路10号
公共交通機関：
バスが便利です。「個園」バス停で下車すると北門にアクセスできます。利用できる路線は、遊1路、遊3路、61路、27路、8路などがあります。東関街を散策中の方は、南門から入園することもできます。園内は池や緑が多く、蚊が発生しやすいため、虫除け対策をおすすめします。
貴重な文化財を守るため、建物や展示物にはむやみに触れないようお願いします。
混雑時でも、園内の静かで落ち着いた雰囲気を保つため、走ったり大声を出したりしないようご協力ください。
スリや置き引きの防止のため、貴重品はしっかり管理してください。
園内の石畳の道や假山は段差が多い場合があるため、歩きやすい靴でお越しください。