撫順戦犯管理所後陳列館

概況：
撫順戦犯管理所旧跡陳列館は遼寧省撫順市に位置する、世界的にも珍しい戦犯管理と改造の歴史を伝える施設です。元は1936年に日本軍国主義者が抗日志士を収監するために建設した「撫順典獄」でしたが、1950年に戦犯管理所として生まれ変わり、982名の日本戦犯をはじめ、最後の皇帝愛新覚羅溥儀など計1,000人以上の戦犯がここで収容・改造されました。特に、人道主義に基づく戦犯改造の成功は「撫順の奇跡」と称され、多くの元戦犯が平和の尊さを訴える「中国帰還者連絡会」を結成するなど、戦後平和と日中友好の象徴的な場所となっています。敷地面積は約3万平方メートルに及び、現在は国の重点文物保護単位および愛国主義教育の重要な拠点として一般に公開されています。

見所：
・「改造日本戦犯歴史陳列」と「改造末代皇帝专题展」、旧跡重要歴史遺跡の三つからなる主要展示区では、貴重な歴史写真約800枚と実物資料約500点を通じて、当時の様子を詳細に伝えています。
・収監されていた日本戦犯たちが建立した「抗日殉難烈士謝罪碑」は、戦争の反省と平和への誓いを刻んだ貴重な碑です。
・監房、医務室、クラブ、食堂など、戦犯たちの日常生活の場が30か所以上も当時のまま保存・復元されており、当時の空気を感じることができます。
・最後の皇帝である愛新覚羅溥儀が特赦された際の様子や、彼が所持していた実物の生活用品など約80点の貴重な品々も展示されています。

入場料：2025年6月10日より無料で公開されています。ただし、見学には事前の予約が必要です。抚顺战犯管理所后陈列馆(fǔ shùn zhàn fàn guǎn lǐ suǒ hòu chén liè guǎn)フゥ シュン ジャン ファン グァン リー スオ ホウ チェン リエ グァンFushunzhanfanguanlisuojiuzhichenlieguan火曜日から日曜日までオープンしており、毎週月曜日は休館日となります（祝日を除く）。
開館時間は9:00から16:00までで、15:00以降の入館はできません。住所：遼寧省撫順市順城区寧遠街43号
公共交通機関：撫順市内からは9路、107路、603路などの路線バスを利用してアクセスできます。見学には「撫順戦犯管理所」の公式WeChat公式アカウントでの実名制による事前予約が必須となりますので、ご注意ください。 14歳未満の未成年者は単独での予約ができません。保護者が同行し、予約および入館時の確認を行う必要があります。 館内では静粛に保ち、展示物には手を触れないようお願いします。特に歴史的遺構は大切に見守りましょう。 混雑時には入場制限が行われる場合がありますので、予約した時間帯に余裕を持ってお越しください。