観音堂

概況:
大同観音堂は、山西省大同市の西郊外、雲岡石窟へと続く道沿いの小高い丘の上に静かに佇む古刹です。創建は遼の重熙6年(1037年)に遡り、当時は「蝦蟆石湾」と呼ばれた地に大士(観音菩薩)が現れて妖魔を退治したという伝説が残されています。その後、戦火により幾度も焼失と再建を繰り返し、現在の建物は清の順治8年(1651年)に再建されたものが基となっています。寺院は南北に伸びる中軸線に沿って巧みに配置され、コンパクトながらも見応えのある三進院落の構成を持ち、2013年には第七次全国重点文物保护单位に指定されました。

見所:
大同唯一の双面琉璃三龍壁:山門の前に立つ、明代に作られた華麗な三龍の影壁です。両面に琉璃で鮮やかな龍が浮き彫りにされており、その迫力ある姿は必見です。
ユニークな建築配置:山門が中軸線から東側にずれて設けられ、寺院の地面よりも低い位置にあるなど、一般的な寺院とは異なる独創的な設計が特徴です。
高台に建つ戯台:8メートルもの高さの券洞の上に建てられた舞台で、その下はかつての車馬道でした。歴史の往来を感じさせる構造です。
貴重な遼代の石造像:観音殿には、6メートルを超える金色に輝く石造の観音立像を中心に、脇侍菩薩や八大明王など、計20体以上の塑像が安置されています。特に明王像の中には、契丹人の髪型を思わせるものもあり、遼代美術の特色を色濃く伝える貴重な文化財です。
「仏」字の摩崖:寺院の西側の崖には、幅3メートルにも及ぶ大きな双鉤の「仏」の字が刻まれており、これも遼代の遺跡と伝えられています。

入場料:10元(大人1名あたり)
中国語名:
观音堂(guān yīn táng)
観音堂の観光時間:
ハイシーズン(夏時間):8:00〜18:00(最終入場17:30)
ローシーズン(冬時間):8:30〜17:30(最終入場17:00)
観音堂へのアクセス:
住所:山西省大同市雲岡区(旧・南郊区)馬軍営郷小站村西北約1.3キロメートル、同雲公路沿い
公共交通機関:
大同駅周辺から3路、10路、12路などの市バスに乗車し、「観音堂」バス停で下車します。
雲岡石窟行きの603路観光バスは通常「観音堂」に停車しないため、乗車の際は運転手に停車を依頼する必要があります。
注意事項:
寺院は国が管理する文化財保護単位であり、宗教活動を行う寺院ではないため、お賽銭や祈祷などの宗教的サービスは基本的にありません。
観音殿内は照明が暗い場合があるため、塑像の細部を観察したい方は、懐中電灯などを用意されると良いでしょう。
後殿の三真殿の二階部分は、管理上の理由から常時公開されていない場合があり、ガラス越しの見学となる可能性があります。
周辺は住宅地であり、大型の観光商業施設はあまりありません。飲食や買い物は、市内や雲岡石窟観光エリアで済ませられることをお勧めします。
バスを利用される際は、行き先や停車の有無を事前に確認し、運転手に声をかけるなど、積極的な意思表示がスムーズな移動に役立ちます。

観音堂の写真

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