平遥古県衙

概況:
平遥古県衙は、中国山西省晋中市の平遥古城内に位置する、国内で最も保存状態が良い古代の県役所の一つです。その歴史は北魏時代に始まり、現存する最も古い建築物は元の至正6年(1346年)にまで遡り、その後、明・清時代を通じて規模と形が整えられました。敷地面積は約26,000平方メートルに及び、全国的に現存する最大規模の県衙として知られています。建築群は「前朝後寝、左文右武」という伝統的な礼制に従って配置され、中軸線を中心に左右対称の厳格なレイアウトが特徴です。ここは単なる建築物の集合体ではなく、明清時代の地方行政、司法、そして官吏の生活の様子を今に伝える「官文化の生きた化石」とも言える場所です。

見所:
・大堂(正堂):県衙の中心的な建築物で、知県が重要な公務や裁判を行う場所でした。堂内には「明鏡高懸」の扁額が掲げられ、公案や威儀用具が配置されており、当時の威厳ある雰囲気を感じられます。
・二堂:知県が日常の事務や一般的な民事訴訟を処理した場所です。堂の正面には「天理国法人情」の扁額がかけられ、裁判における理念を示しています。床には長年の間にできた被告の跪いた跡が残り、歴史を物語っています。
・儀門:県衙の第二の正門で、通常は閉ざされており、知県の着任や上司を迎える際など、特別な儀式の時にのみ開かれました。普段は両脇の「人門」「鬼門」が使用され、罪人は「鬼門」を通らなければなりませんでした。
・六房:大堂前の東西両側に並ぶ部屋で、中央官庁の六部に対応し、吏(人事)、戸(財政)、礼(儀式・教育)、兵(軍事)、刑(司法)、工(工事)の各事務を分担していました。
・牢獄:県衙の西側に位置し、重罪用の「重獄」、軽罪用の「軽獄」、女性用の「女獄」に分かれていました。高い壁と小さな窓を持つ監房は、当時の刑罰制度を偲ばせます。
・大仙楼:中軸線上で最も奥にある建築物で、県衙内で唯一元代の建築様式を残す貴重な建物です。ここには「守印大仙(狐仙)」が祀られており、知県が印鑑の安全と自身の無事を祈った場所でした。

入場料:
平遥古城の通票(共通入場券)に含まれています。単独の料金情報は、検索結果からは確認できませんでした。
中国語名:
古县衙(gǔ xiàn yá)
中国語名の読み方:
グゥ シェン ヤー
英語名:
Yamun
平遥古県衙の観光時間:
ハイシーズン:8:00〜18:30
ローシーズン:8:00〜17:30
(最終入場は閉館時間の15分前となる場合があります。)
平遥古県衙へのアクセス:
住所:
山西省晋中市平遥古城内 衙門街。
公共交通機関:
平遥古城駅(高铁站)から108路バスに乗車し、約10分で古城付近まで行くことができます。古城内は歩行者専用区域が多く、県衙へは古城内を徒歩で移動するのが一般的です。
注意事項:
平遥古城に入場するには通票(共通入場券)の購入が必要です。県衙はその対象施設の一つです。 毎日決まった時間に「県太爺升堂(知県の裁判再現)」などの実演ショーが行われています。時間は変動する可能性があるため、現地で確認することをお勧めします。 敷地面積が広大で見所が多いため、ゆとりを持ったスケジュールで訪れると良いでしょう。快適な歩きやすい靴が必須です。 建築物や展示物は貴重な文化財です。触れたり、許可なくフラッシュを使用して写真を撮影したりしないようご注意ください。 観光シーズンや週末は大変混雑します。できるだけ早い時間の訪問がお勧めです。

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