鎮国寺

概況:
鎮国寺(ちんこくじ)は、中国山西省晋中市平遥県の東北約15キロメートル、郝洞村(かくどうそん)に位置する仏教寺院です。平遥古城、双林寺と共に「一城二寺」として、1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。その歴史は古く、五代十国時代の北漢・天会7年(963年)に創建され、当初は「京城寺」と呼ばれていましたが、明代の嘉靖年間に現在の鎮国寺と改称されました。金、元、明、清の各時代にわたって修復・増築が繰り返されましたが、中心となる「万仏殿」は創建当時の姿をほぼ完全に留めており、中国に現存する数少ない五代の木造建築として極めて貴重です。寺院は坐北朝南(南向き)の配置で、二進の院落(中庭)からなり、総面積は約10,892平方メートルあります。最大の見どころは、万仏殿内に安置される11体の彩色塑像で、敦煌莫高窟を除けば中国で唯一現存する五代十国時代の寺院彩塑群とされ、「東方彩塑芸術の宝庫」と称される双林寺の塑像と並び、その高い芸術的価値で知られています。

見所:
中国現存最古級の木造建築「万仏殿(まんぶつでん)」:北漢天会7年(963年)建立の本堂で、単檐歇山式(入母屋造り)の屋根を持ち、柱と梁を組む「斗拱(ときょう)」の構造が非常に大きく、唐代建築の風格を色濃く残しています。釘を一本も使わない伝統的な木組み技法で建てられており、「千年の瑰宝(かいほう)」と讃えられます。
唯一無二の「五代彩色塑像」:万仏殿内の仏壇上には、釈迦如来坐像を中心に、阿難・迦葉の二弟子、四体の脇侍菩薩、二体の金剛力士、二体の供養者像からなる合計11体の塑像が安置されています。これらの塑像は、唐代の豊満で写実的な作風を継承しつつも、より穏やかで内省的な表情を持ち、唐宋過渡期の仏教美術を研究する上で極めて重要な作品群です。
歴史を刻む「半截碑(はんせつひ)」と「金代鉄鐘」:東西の碑亭には、五代十国時代の北漢朝廷の内部抗争を記した「半截碑」が残されています。また、鐘楼には金の皇統5年(1145年)に鋳造された巨大な鉄鐘が吊るされており、その音は数十里先まで響いたと伝えられています。
各時代の建築が集う伽藍配置:寺院内には、元代に建てられた山門(天王殿)、明代の三仏楼、清代に再建された観音殿や地蔵殿など、五代から清代に至る各時代の建築物が混在しています。一つの敷地内で千年近い建築史の変遷を追うことができる、生きた建築博物館とも言えます。
「一城二寺」世界遺産の静謐な環境:平遥古城の喧騒から離れた静かな農村に佇むため、双林寺と比べて観光客が比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で歴史的遺産を鑑賞できます。境内には樹齢数百年の「龍爪槐(りゅうそうかい)」など古木も茂り、四季折々の風景が楽しめます。

入場料:
大人:23元(情報により30元との記載もあります)。
学生(学生証提示)、60歳以上の高齢者(身分証提示)などは、規定により割引対象となる場合があります。
身長1.2メートル以下の児童、70歳以上の高齢者、障害者、現役軍人などは、有効な証明書の提示により無料となる場合があります。
※ 最新の料金と優待政策は現地の窓口または公式情報でご確認ください。
中国語名:
镇国寺(zhèn guó sì)
中国語名の読み方:
ジェン グオ スー
英語名:
Zhenguosi Temple
鎮国寺の観光時間:
季節により閉園時間が異なります。
ハイシーズン(4月1日~10月8日頃):8:00 ~ 18:00。
ローシーズン(10月9日~翌年3月31日頃):8:00 ~ 17:30。
※ 情報源によっては、夏季(春夏)は19:30まで、冬季(秋冬)は18:00までなど、若干の差異があります。訪問前の確認をお勧めします。
鎮国寺へのアクセス:
住所:山西省晋中市平遥県郝洞村(かくどうそん)。
公共交通機関:
平遥古城からお越しの場合:平遥県城内から9路バスに乗車し、「鎮国寺」バス停で下車します。
自家用車またはタクシーをご利用の場合:平遥古城からは約15キロメートル、車で30分ほどです。大運高速道路の「平遥」インターチェンジで降り、案内標識に従って進みます。
鉄道をご利用の場合は「平遥駅」または「平遥古城駅」(高速鉄道)で下車し、そこからタクシーを利用するのが便利です。
注意事項:
万仏殿をはじめとする建築物と、内部の彩色塑像は国宝級の文化財です。塑像や壁画には絶対に触れないでください。また、文化財保護のため、殿内でのフラッシュを使用した写真撮影は禁止されている場合があります。 寺院は宗教施設であり、静粛な場所です。大声で話したり、走り回ったりすることは他の参拝者や観光客の迷惑になりますので、マナーを守って静かに見学しましょう。 敷地内は石畳や階段があります。また、平遥古城から離れた場所にあるため、見学にはある程度の歩行を伴います。歩きやすい靴を履いて訪れることをお勧めします。 ハイシーズンでも平遥古城に比べると人は少ないですが、それでも午前中や週末は多少混雑することがあります。ゆったり鑑賞したい方は、午後の時間帯を選ぶと良いでしょう。 鎮国寺の見学には1~2時間ほどを見込んでおくと良いでしょう。平遥古城や双林寺と合わせて「一城二寺」世界遺産を一日かけて巡るプランを立てる観光客も多くいます。交通手段や時間配分を事前に計画しておきましょう。

鎮国寺の写真

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