望江公園
成都郊外にある公園。
概況:
望江楼公園(望江公園)は、成都市の東門外、錦江南岸に位置する、唐代の女流詩人・薛涛(せっとう)を記念して明清時代に造営された歴史ある公園です。全国重点文化財保護単位にも指定されており、その最大の特徴は、薛涛が愛した竹をテーマにした「竹の公園」としての顔を持ちながら、優美な楼閣建築群が錦江の流れと調和する景観にあります。園内は約188畝の広さがあり、文物保護区と園林開放区に分かれています。薛涛は才色兼備で、白居易や元稹など当代一流の詩人たちと交流を持ち、自ら考案した「薛涛箋(せっとうせん)」という詩箋でも知られています。公園は彼女の詩情と節操を竹に託し、国内外から集められた約150種、最新の情報では約540種にも及ぶ多様な竹が植栽されており、四季を通じて訪れる人々を幽玄な竹林の世界へと誘います。
見所:
崇麗閣(望江楼):公園のシンボルで、清の光緒15年(1889年)に建立された高さ約39メートルの4層楼閣です。晋の詩人・左思の『蜀都賦』にある「既麗且崇(麗しくかつ高くそびえる)」という句から名付けられ、錦江の流れを見下ろす姿はまさに成都を代表する風景です。
薛涛井と関連記念建築:園内にある井戸で、薛涛が詩箋を作るのに使った水を汲んだと伝えられ、清康熙年間に「薛涛井」の石碑が立てられました。周辺には彼女の製紙作業を偲ぶ浣箋亭、詩を吟じたという吟詩楼、船の形をした濯錦楼など、薛涛にまつわる建築群が配置されています。
多様な竹の景観:「竹の公園」の別名通り、人面竹、仏肚竹、紫竹など、形状や色合いがユニークな国内外の竹が約540種も栽培されており、緑の回廊や小道が続く風景は心を落ち着かせます。
薛涛記念館と墓:薛涛の生涯や詩業を紹介する記念館と、竹林の静寂の中に佇む彼女の墓があります。漢白玉でできた薛涛の像も設置され、訪れる人々に彼女の面影を伝えています。
五雲仙館と流杯池:五雲仙館には書家たちが揮毫した薛涛の詩が板刻され、流杯池ではかつて文人たちが曲水の宴を楽しんだと伝えられ、風雅な趣を感じさせます。
入場料:
文物保護区(望江楼古建築群エリア):大人20元。
園林開放区(竹林など一般エリア):無料。
※学生(全日制大学生以下)、60歳以上の高齢者、障害者、現役軍人等は、規定の身分証明書提示により優待(無料または半額)が受けられます。
営業時間
文物保護区:通年 8:00〜18:00(最終入場17:00頃)。
園林開放区:通年 6:00〜21:00。
アクセス
住所:
四川省成都市武侯区望江路30号。
公共交通機関:
地下鉄:6号線「三官堂」駅が最寄りです。下車後、錦江を渡って徒歩約10分です。
バス:「望江楼公園」バス停で下車します。19路、35路、335路、1107路など多くの路線が経由しています。
タクシー/シェアサイクル:市街地からもアクセスしやすく、「望江楼公園(北門)」を目的地に設定すると便利です。
旅のヒント
園内は、静かで落ち着いた雰囲気を保つ文化財保護区と、市民がくつろぐ開放区に分かれています。特に文物保護区内では、大声での会話や走り回る行為はお控えください。
貴重な古建築や竹林を守るため、建物や竹に登ったり、傷つけたりしないようお願いします。また、指定場所以外での喫煙や火気の使用は厳禁です。
園内の竹は非常にデリケートです。新芽を折ったり、竹に落書きをしたりする行為は絶対にやめましょう。美しい景観をみんなで守りましょう。
ゴミは必ず指定のゴミ箱に捨て、公園の清潔な環境を保つようご協力ください。特に竹林エリアでは、ポイ捨てが景観を損なう原因となります。
公園内には茶店や休憩所がありますが、広い園内を歩きますので、特に夏場は水分補給を忘れずに。また、文物保護区の閉門時間(18:00)にはご注意ください。
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