青蓮寺
青蓮寺は隋代創建の古刹で、宋代木造建築と塑像、かつて五千余巻の経典を収めた蔵経閣の歴史を伝えます。
西省晋城市沢州県硖石山にある青蓮寺は、隋代に創建された古刹で、上寺(新青蓮寺)と下寺(古青蓮寺)に分かれ、1988 年に全国重点文物保護単位に指定されました。唐代の仏像、宋代木造建築、石刻などが良く残り、「晋南の仏教美術の宝庫」と呼ばれます。
寺院の見どころの一つが蔵経閣です。唐大和 7 年(833 年)に創建され、現存する木部材は多くが宋代の原物で、単檐歇山頂の二階建て楼閣です。一般的な寺院では蔵経閣が奥に配置されますが、青蓮寺では山の地形の影響で山門の直後に立っている点が特異です。金元時代には 700 函、計 5000 余巻の経典が収蔵され、中でも北宋の版本『開宝大蔵経(開宝藏)』が有名です。20 世紀 30 年代、このうち 38 巻の『開宝藏』が北京へ展覧に出され、展覧中に 2 巻が紛失。残り 36 巻は戦乱の中で行方不明となりました。1986 年、高平の地で同寺に伝わっていた経巻 3 巻(『開宝藏』2 巻、『遼蔵』1 巻)が発見され、そのうち 1 巻は国内現存の『開宝藏』の中で最も古い部類に属する貴重な文物となっています。蔵経閣の軒先四隅には、屋根を支える宋代の角神(崑崙奴)が残っており、『営造法式』に記載される貴重な実例です。
下寺の古青蓮寺には唐宝暦元年の石碑「硖石寺大隋遠法師遺跡記」が残り、碑の線刻仏殿図は唐代寺院の姿を伝える貴重な史料です。上寺の釈迦殿は北宋元祐 4 年建立の木造建築で、殿内の彩塑は宋塑の代表作として知られます。羅漢楼・地蔵楼の塑像も見逃せません。山の斜面に寺院が張り付くように立地し、周囲の緑豊かな山景と古建築が一体となった雰囲気が魅力です。見学時間は 2 時間半ほどで、皇城相府・郭峪古城・湘峪古堡を巡る晋南ルートに組み込みやすいです。
営業時間
【閑散期】11 月~翌 3 月:8:00~17:30(最終入場 16:30)
※保全工事や悪天候により一部区域が通行止めになる場合があります。
※蔵経閣内部は原則公開されておらず、外観のみ見学可能です。
アクセス
高速鉄道の晋東駅からはタクシーまたは路線バスを利用しますが、公共交通の本数は限られます。複数の古寺・古堡を巡る団体旅行は貸切車が便利です。景区入口に駐車場が備わっています。
旅のヒント
- 古建築、塑像、石碑は文化財です。触れたり傷つけたりしないでください。
- 塑像や一部の館内は撮影禁止区域があり、案内標識に従って静かに見学します。
- 山間部は平地より気温差があるため、薄手の上着を携行してください。
- 入場料が必要で、優遇措置を受ける際はパスポートの提示を求められます。ガイド解説は別途手配可能です。
青蓮寺の写真
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