南渓山公園

概況：
南渓山公園は、桂林市の象山区にある中山南路と崇信路の結合部に位置し、桂林駅から約1キロメートルという好立地にある都市公園です。公園の名前の由来ともなった南渓山は、標高291メートルで、東西に並ぶ二つの峰が巨大な馬鞍のような形状をしており、その白い岩肌から「白い屏風」に喩えられる美しい景観で知られています。この山の開発は唐代の実歴年間にさかのぼり、杜管観察使であった李渤がこの地の碧水幽林を愛でて整備したことが始まりです。園内には南渓河が流れ、特に雨上がりの晴れ間には「南溪新霁」と呼ばれる桂林八景の一つに数えられる清らかな光景を楽しむことができます。また、公園は桂林市で最も古くからある桜の名所としても親しまれており、1981年に日本から贈られた桜を始め、500本以上のさまざまな品種の桜が植えられています。

見所：

南溪新霁：雨上がりに雲間から差し込む陽光が白い岩肌を照らし出す、桂林八景の一つに数えられる幻想的な光景です。
桜園：日本から贈られた桜を含む500本以上の桜が植えられており、春には市内随一の花見スポットとして賑わいます。開花時期は品種により異なり、おおむね3月末から4月初めに見頃を迎えます。
洞穴群と石刻：山腹には白龍洞や劉仙岩など多くの鍾乳洞があり、洞内の石壁には唐代や宋代の詩詞などの石刻が数多く残されています。白龍洞では唐代の李渤の詩「留別南溪」を刻んだ石碑を見学できます。
龍脊亭：山の龍脊坳に建つ「中」字形の仿古亭で、ここからは桂林市街地や漓江、周囲の山々を一望できます。

入場料：
公園の入場料は無料です。ただし、白龍洞などの特定の洞窟施設に入場する場合は、別途20元の入場料がかかります。南溪公园(nán xī gōng yuán)ナン シー ゴン ユェンNanxi Park公園は通年営業しており、開放時間は8:00から17:00までです。桜の開花時期などのハイシーズンでも時間の変更はありません。住所：
広西壮族自治区桂林市象山区中山南路2号
公共交通機関：
桂林駅からは非常に近く、徒歩でもアクセス可能です。バスを利用する場合は、市内のさまざまな場所から複数の路線が運行されています。桂林駅から公園までは約1キロメートルです。詳細なバス路線については、現地の最新の路線図をご参照ください。公園内の洞穴は湿度が高く、足場が滑りやすい場合があります。動きやすい靴でのご来園をお勧めします。 桜の開花時期（3月～4月）や週末は大変混雑します。ゆったりと鑑賞したい方は、平日の午前中などの訪問がおすすめです。 桂林市民および長期居住者は、身分証や居住証の提示により無料で入園できます。観光客も無料ですが、身分証の携帯をお勧めします。 洞窟内の石刻は貴重な文化財です。触れたり傷つけたりすることのないよう、マナーを守って見学しましょう。