北禅寺

概況：
北禅寺（土楼观）は、青海省西寧市の城北区にある北山（海拔約2400メートル）に位置する、青海省で最も古い宗教建築の一つです。北魏明帝時期（西暦506年）に創建され、約1500年の歴史を誇ります。もともとは仏教寺院として建立されましたが、明代以降は道教が盛んになり、道教の寺院となりました。山肌の赤い砂岩の断崖に張り付くように建てられた楼閣と、「九窟十八洞」と呼ばれる洞穴群が特徴で、それらを結ぶ懸崖の栈道は「中国第二の懸空寺」とも称される独特の景観を形成しています。また、「北山煙雨」は西寧八景の一つに数えられる美しい風景として知られています。

見所：
崖に掘られた「九窟十八洞」と呼ばれる洞穴群には、仏像や道教の神像が祀られ、隋唐から永慶年間の壁画の一部が残されています。
高さ約30メートルの天然の岩肌を彫り込んで造られた「露天金刚」（閃仏）は、雄大で迫力のある姿を見せています。
山頂に立つ寧寿塔は西寧で最も高い古建築と言われ、ここからは西寧市街を一望できます。
霊官殿、王母大殿などの主要な殿宇は、崖にせり出すように建てられ、独特の建築美を感じさせます。

入場料：無料で入場できます。北禅寺(běi sì)ベイ シャン スーBeichansi8:00～18:00で通年営業しています。季節による時間の変更は特にないようです。住所：
青海省西寧市城北区祁連路西38号（湟水北土楼山の峭崖の近く）
公共交通機関：
西寧市街からは、10路、11路、19路、21路、43路、84路、107路などのバスを利用し、「北山市場」バス停で下車します。バス停からは徒歩で向かいます。西寧駅からタクシーを利用する場合は、約8元で到着します。寺院は宗教施設であり、文化財保護の対象でもあります。殿内や洞窟内では静かに参観し、壁画や仏像などには触れないようお願いします。 山の上は日差しが強いことが多いため、日焼け止めや帽子などの紫外線対策をお勧めします。また、歩きやすい靴でお越しください。 一部のエリアや建造物が修復工事中の可能性があります。立入禁止の区域には入らないようにご注意ください。 美しい自然環境と歴史的遺産を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、決められた場所に捨ててください。