班禅故居

概況：
班禅故居は、青海省海東市循化サラール族自治県文都チベット族郷麻日村にある、チベット仏教ゲルク派の最高指導者である第十世班禅エルデニ・チョキギャムツェ大師の生家です。1938年に誕生した大師は、祖国統一と民族団結に大きく貢献したことで知られています。故居は「品」の字型に配置された伝統的なチベット様式の建築で、敷地面積は約2552平方メートルあります。1998年に青海省の文物保護単位に、2013年には文都寺とともに全国重点文物保護単位に指定されました。山あいの静かな環境に建ち、歴史的価値と宗教的な雰囲気にあふれる場所です。

見所：
故居の中心となる建物は二層構造で、北側には大師が経典を読んだ仏堂、西側には応接室、東側には寝室が当時のまま保存されています。
仏堂の門には「河源須弥」の額と、「九曲安禅爱国早传拒虏 八荒向化护教所以安邦」の対聯が掲げられています[^^3]。
故居の庭にはそびえ立つ古木があり、大師が転生ラマ（霊童）として認定された由縁のある木と伝えられています。
故居には大師の生涯を紹介する写真や資料が展示されており、その偉大な業績を知ることができます。
故居と隣接する文都寺は、大師ゆかりの寺院として合わせて訪れたいスポットです。

入場料：
一般的に、このような文化施設の入場料は50元前後である場合が多いですが、正確な料金は現地でご確認ください。班禅故居(bān chán gù jū)バン シャン グゥ ジュイThe Panchan Lhama Residenceハイシーズン（7月～10月）：8:00～18:00
ローシーズン（11月～6月）：8:00～17:00 ※ 宗教行事や悪天候により、開放時間が変更となる場合があります。住所：
青海省海東市循化サラール族自治県文都チベット族郷麻日村
公共交通機関：
西寧市から循化県行きの長距離バスを利用します。循化県城でタクシーや現地の交通手段に乗り換え、文都郷麻日村へ向かいます。自家用車の場合は、循化から同仁方面へ向かう循同公路を利用し、案内標識に従ってください。故居は宗教的に重要な場所であり、また文化財でもあります。展示品には触れず、静かに参観しましょう。 高原地域に位置するため、日差しが強い日は日焼け止め対策を、朝夕は気温が下がるので防寒着の準備をお勧めします。 写真撮影は、許可されている場所で行いましょう。仏堂内部など、撮影が禁止されている場合があります。 美しい環境を守るため、ゴミは必ずお持ち帰りいただくか、決められた場所に捨ててください。 交通の便や詳細な営業時間については、訪問前に現地の最新情報を確認されることをおすすめします。