華山

概況：
かつて太華山とも呼ばれた華山は、西安の東120キロメートルに位置する華陰市にある、標高約2160メートルの山です。中国五岳の一つである西岳として知られ、「奇險天下第一山」と称される険しさが最大の特徴です。その険峻さは「自古華山一条路」という言葉で表されるように、長い間一本道しか登る方法がなかったほどです。また、中華文明の発祥地の一つとされ、「華夏之根」とも呼ばれています。道教の聖地としても有名で、玉泉院をはじめとする多くの道観が残されています。

見所：
東峰（朝陽峰）：華山で日の出を見るのに最も適した場所です。頂上にある朝陽台からは、壮大な日の出を眺めることができます。
西峰（蓮花峰）：峰頂の巨石が蓮の花びらのように見えることからこの名があります。伝説『宝蓮灯』で沈香が山を割って母親を救い出したという「斧劈石」があることでも知られています。
南峰（落雁峰）：華山の最高峰です。頂上には「南天門」や海拔標識碑があり、ここから見下ろす景色は絶景です。
北峰（雲台峰）：五峰の中で最も標高が低く、他の峰からも少し離れています。金庸小説で有名な「華山論剣」の石刻（金庸氏直筆）はここにあります。
中峰（玉女峰）：東、西、南の三峰の中央に位置します。春秋時代の秦の穆公の娘、弄玉が修行したという伝説があり、玉女祠があります。
玉泉院：華山の登山口にある道教の寺院で、「自古華山一条路」の徒歩登山の起点となります。境内は緑豊かで、登山前の心構えを整えるのに良い場所です。
険要な道：華山の真髄はその「險」にあります。断崖絶壁に設けられた「長空桟道」や「鷂子翻身」、急勾配の「千尺幢」「百尺峡」など、スリル満点のスポットが数多くあります。

入場料：
大人：ハイシーズン（3月1日～11月30日）160元、ローシーズン（12月1日～翌年2月28日）100元です。
※上記は基本の入山券料金です。身長1.2メートル（含）以下の児童、65歳（含）以上の高齢者（要身分証）、現役軍人、障害者などは無料となる場合があります。また、学生や一定の身長の児童は半額などの優待制度がありますので、詳細は公式情報をご確認ください。华山(huá shān)ハイシーズン（3月1日～11月30日）：主景区は24時間開放されています。ただし、西峰索道と北峰索道の営業時間は7:00～19:00、索道乗場への入場は16:00までです。
ローシーズン（12月1日～翌年2月28日）：主景区は24時間開放されています。ただし、西峰索道と北峰索道の営業時間は8:00～18:00、索道乗場への入場は16:00までです。
※徒歩登山は24時間可能ですが、夜間は安全に十分注意してください。住所：
陝西省渭南市華陰市華山鎮集霊路と華山路交差点東南1000メートル。
公共交通機関：
西安から高鉄（列車）で行く場合：西安北駅から華山北駅まで約30分です。華山北駅からは無料シャトルバス（1路/2路など）で華山游客中心まで行けます。
西安から長距離バスで行く場合：西安城東客運站から華陰行きのバスに乗り、「華山」で下車します。約10分間隔で運行しており、片道33元です。
西安から観光バスで行く場合：西安火車站東広場から観光専用バス（旅遊公交専線車）が出ています。ハイシーズンは7:00から14登山の際は、多くの急な階段や鎖場があるため、滑り止めの手袋を用意することを強くお勧めします。
山頂は気温が低く、風が強いことが多いです。季節を問わず、防寒着や雨具を備え、歩きやすい滑りにくい靴を履いて行きましょう。
「鷂子翻身」や「長空桟道」などの特に危険なアトラクションを体験する場合は、別途予約や安全装具の装着が必要な場合があり、体調や体力を考慮して無理をしないようにしてください。
入場券の有効期間は購入後48時間ですが、主景区への入場は事前のオンライン予約（時間指定）が必要な場合があります。また、券を購入すると西岳廟などの関連景区にも1回入場できます。