楼観台

概況:
楼観台は、陕西省西安市周至県の終南山北麓に位置する、中国道教の聖地であり、「天下第一福地」や「仙都」とも称される歴史ある場所です。その起源は古く、周の時代に尹喜という人物がここに草楼を結んで天文を観測したことから「楼観」の名が生まれました。その後、道教の教祖である老子がこの地を訪れ、五千言にも及ぶ不朽の経典『道徳経』を著し、説経台で講義を行ったと伝えられています。この出来事により、楼観台は「道教祖庭」としての地位を確立し、歴代王朝からも尊崇を集めてきました。現在では、323平方キロメートルに及ぶ広大なエリアが「西安楼観生態文化観光リゾート区」として整備され、豊かな自然と深遠な歴史文化を融合させた観光地となっています。南に雄大な秦嶺山脈を背にし、北に広がる渭水平野を望む景観は、「此台一覧秦川小(この台からは秦川の全てが小さく見える)」と詠まれたように、まさに絶景です。

見所:
道教発祥の聖地「説経台」。老子が『道徳経』を講義したとされる場所で、老子祠などの主要な殿宇が立ち並び、荘厳な雰囲気に包まれています。
広大な「楼観台国家森林公園」。中国で最初に指定された12の国立森林公園の一つで、豊かな植生と清らかな渓流が美しく、ハイキングや森林浴に最適です。
「百竹園」をはじめとする広大な竹林。100種類以上の竹が栽培されており、緑あふれる散策路が続いています。
老子にまつわる史跡の数々。老子が丹を練ったと伝わる「煉丹炉」、試練を与えたという「化女泉」、そして「老子墓」など、伝説を感じさせるスポットが点在します。
「秦嶺四宝基地」。ジャイアントパンダ、キンシコウ、ターキン、トキといった、秦嶺山脈に生息する貴重な動物たちを間近で観察することができます。

入場料:
楼観台国家森林公園は無料で入場できます。
道教文化を中心とした「終南山古楼観歴史文化景区」などの特定エリアは有料の場合があります(例:70元/人)。
中国語名:
楼观台(lóu guān tái)
楼観台の観光時間:
ハイシーズン(3月1日~11月30日):8:00〜17:00
ローシーズン(12月1日~2月末日):8:00〜17:00
※一部の有料文化施設(説経台等)は、09:00〜17:00の開館となる場合があります。
楼観台へのアクセス:
住所:
陕西省西安市周至県楼観鎮宗聖宮向南1キロ。
公共交通機関:
西安からは、大雁塔北広場より「環山旅遊1号線」バスに乗車し、「楼観台」で下車します。運行は1日数本で、料金は12元、所要時間は約2.5時間です。
周至県城内からは、100路または106路バスを利用し、「楼観台」バス停で下車します。
注意事項:
園内は非常に広大です。見学には歩きやすい靴を履き、十分な水分と必要に応じて軽食を持参することをお勧めします。
夏季は日差しが強い場所もありますので、帽子や日焼け止め、サングラスなどの暑さ対策が欠かせません。
一部の文化施設内や宗教的な場所では、大声での会話や不適切な行動は控え、静かに参観しましょう。
道教の聖地ですので、廟宇内でのマナーを守り、指定場所以外での線香や焼香は行わないでください。
自然公園内では、動植物の採取やゴミのポイ捨ては厳禁です。美しい環境を守るため、ゴミは各自でお持ち帰りください。

楼観台の写真

楼観台についてのお問い合わせ
楼観台についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ