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乾陵博物馆

概況:
乾陵博物館は、中国で唯一の皇帝夫婦の合葬陵である乾陵の陪葬墓の一つ、永泰公主墓の遺跡上に建設された陵墓博物館です。乾陵は、唐の第三代皇帝である高宗李治と、中国史上唯一の女帝である則天武后の合葬陵であり、陝西にある唐代の皇帝陵墓(唐十八陵)の中で最も保存状態が良く、芸術的価値が高いことから「関中唐陵の冠」と称えられています。博物館は1978年に設立され、2024年には国家一級博物館に認定されました。敷地内には、永泰公主墓、章怀太子墓、懿德太子墓といった主要な陪葬墓の地下宮殿(墓道)が公開されており、発掘された約4000点にのぼる貴重な文物を保管・展示しています。これらの文物を通じて、唐代の隆盛を物語る宮廷文化、芸術、社会生活を深く知ることができます。

見所:
まずは、永泰公主墓、章怀太子墓、懿德太子墓の地下宮殿(墓道)そのものです。内部には、唐代の宮廷生活や外交、スポーツを生き生きと描いた壁画が残されており、「唐代地下絵画の回廊」とも評されます。特に《宫女図》、《馬球図》、《客使図》、《狩猟出行図》、《闕楼儀仗図》は必見です。
博物館の展示室では、これらの陪葬墓から出土した唐三彩、彩绘陶俑、金銀器、石棺線刻画など、約4000点の文物の中から選りすぐりの品々が展示されています。中でも、色彩豊かな唐三彩や、精巧な石棺線刻画は「乾陵文物三絶」の一つとされています。
乾陵本体の見所も見逃せません。長い参道(司馬道)の両側には、華表、翼馬、鴕鳥、石人像(翁仲)など124体の大型石刻群が並び、「盛唐石刻芸術の露天展示場」を形成しています。則天武后の功績を称える「述聖紀碑」と、彼女の意思で文字が刻まれなかったとされる「無字碑」は、乾陵を象徴する石刻です。
陵園の周囲には17基の陪葬墓が分布しており、その広大なスケールは唐代陵墓制度の頂点を示しています。また、近年整備された乾陵景区游客中心では、壁画の精巧な模写作品を常設展示しており、より良い状態で唐代絵画の美を鑑賞できます。

入場料:
乾陵博物館を含む乾陵景区全体の入場料は季節によって異なります。
ハイシーズン(3月1日~11月30日):大人100元、学生などは半額の50元です。
ローシーズン(12月1日~次年2月末日):大人80元、学生などは半額の40元です。
※この料金には、乾陵主陵、懿德太子墓、乾陵博物館(永泰公主墓)、乾陵仿唐地宮、章怀太子墓への入場が含まれます。6歳以下または身長1.2メートル以下の児童、65歳以上の高齢者、障害者、現役軍人などは、有効な身分証明書の提示により無料となります。
中国語名:
乾陵博物院(qián líng bó wù yuàn)
乾陵博物馆の観光時間:
ハイシーズン(3月1日~11月30日):8:00~18:00。
ローシーズン(12月1日~次年2月末日):8:30~17:30。
※情報により多少の変動がある場合がありますので、訪問前の最新確認をお勧めします。
乾陵博物馆へのアクセス:
住所:陝西省咸陽市乾県城関鎮永泰公主墓院内。
公共交通機関:
西安から行かれる場合は、西安城西客运站などから乾県行きの長距離バスに乗車し、乾県バスターミナルで下車します。そこからは、タクシーや現地のバスを利用して乾陵景区へ向かいます。自家用車の場合は、G70福銀高速道路の乾陵インターチェンジを利用するのが便利です。
注意事項:
景区内は広大ですので、すべてのスポットを巡るには歩きやすい靴が必須です。観光バス(景交車)も運行されていますので、利用を検討されると良いでしょう。
貴重な文化財を保護するため、特に永泰公主墓などの地下宮殿(墓道)内では、壁画保護の観点からフラッシュを使った写真撮影は厳禁です。
乾陵博物館は国家一級博物館であり、また国家考古遺跡公園にも指定されています。その歴史的価値を理解し、マナーを守って静かに見学しましょう。
学生証、身分証、パスポートなどの身分証明書は、優待料金の適用を受ける場合に必要ですので、忘れずにお持ちください。
混雑時には入場制限が行われる場合があります。スムーズな入場のために、特に連休期間中は、景区の公式ウェブサイトや関連プラットフォームを通じて事前に予約することをお勧めします。
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