乾陵

概況:
乾陵は、西安から西北へ約80キロ、陝西省乾県の県城から北へ6キロの梁山に位置する、唐の第三代皇帝高宗李治と、中国史上唯一の女帝である則天武后の合葬陵です。海抜1047.9メートルの梁山の主峰を玄宮とする、「因山為陵」の形式をとった陵墓で、その規模は「周八十里」(約40キロ)とも言われる広大なものです。陵園は当時の都・長安城の格局を模して造営され、宮城、内城、外城に分かれていました。唐の十八陵の中で主墓が最も完璧に保存されており、また唯一盗掘を受けていない陵墓としても知られ、1961年には第一回全国重点文物保護単位に指定されました。2024年には国家5A級観光地に認定されています。

見所:
ユニークな合葬陵:世界でも稀な、二朝の皇帝であり夫婦である二人が合葬された陵墓です。
壮大な石刻群:司馬道の両側には、華表、翼馬、鴕鳥、仗馬と牽馬人、翁仲(石人)、無字碑、述聖紀碑、六十一蕃臣像など、計120件以上もの大型石刻が並び、「唐代の屋外石刻博物館」と称されます。特に、翼馬の彫刻は力強く、六十一蕃臣像は当時の国際交流を物語ります。
謎めいた無字碑:則天武后が自らの功績を記さずに建立した碑で、なぜ文字がないのか、後世に多くの推測を呼んでいます。
高宗を称える述聖紀碑:則天武后が撰文し、その子である中宗李顕が書いた、高宗の功績を記した石碑です。当初は文字に金が填められていたと言われています。
陪葬墓と博物館:永泰公主墓、章懐太子墓、懿徳太子墓などの貴重な陪葬墓が公開されており、出土した唐三彩や壁画は乾陵博物館で見ることができます。

入場料:
ハイシーズン:100元
ローシーズン:80元
※身長1.2メートル未満の児童、6歳以下の子ども、65歳以上の高齢者、障害者、ジャーナリストは証明書提示で無料。18歳以下の未成年及び学生(学部生以下)は証明書提示で半額。
中国語名:
乾陵(qián líng)
乾陵の観光時間:
ハイシーズン(3月1日~11月30日):8:00~18:00(最終入場17:00)
ローシーズン(12月1日~翌年2月末日):8:30~17:30
乾陵へのアクセス:
住所:陝西省咸陽市乾県城北6キロメートル
公共交通機関:
西安から行く場合、西安城西客運站で乾県行きの長距離バスに乗車し、乾県到達後、タクシーまたは現地の交通機関を利用して景勝地まで向かいます。あるいは、西安北駅から乾県駅まで高速鉄道で約30分、駅からはタクシーを利用します。
注意事項:
陵園の核心エリアである梁山主峰は山道となっており、歩きやすい靴でお越しください。
園内は広大ですので、観光電動バス(別途料金)の利用を検討すると良いでしょう。
六十一蕃臣像をはじめ、石刻文物は貴重な文化財です。触れたり、登ったりしないようご注意ください。
ハイシーズンは観光客が多くなります。混雑を避けたい場合は、午前中早い時間やローシーズンの訪問をお勧めします。
現地では、案内を申し出る地元のガイドがいる場合があります。サービスを利用する場合は、事前に内容と料金を確認してください。

乾陵の写真

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