大唐不夜城

概況：
大唐不夜城は、中国陝西省西安市の雁塔区、大雁塔の南側に位置する、盛唐文化をテーマにした中国最大級の仿唐建築群からなる歩行者天国です。南北に約2.1キロメートル、東西に約500メートルに広がるこの街区は、単なる商業エリアではなく、文化、観光、商業が深く融合した「全国デモンストレーション歩行者天国」の一つに指定されています。2002年に建設が始まり、その後数度のアップグレードを経て、特に2018年の大規模改造後、夜間経済と文化体験をリードする西安を代表するランドマークとなりました。ここでは、煌びやかな唐代風の建築、壮大な文化彫刻群、そして数多くのインタラクティブなストリートパフォーマンスを通じて、文字通り「不夜」の盛唐の繁栄を体感することができます。

見所：
街区の南北中軸線に沿って配置された五大文化彫刻群が最大の見どころです。特に、貞観広場の「貞観の治」記念碑（李世民騎馬像）、開元広場の「開元盛世」群像、そして「武后行従図」を基にした「武后行従」彫刻は、唐代の気宇壮大な雰囲気を伝えます。
夜間は、街区全体がライトアップされ、無数の詩文灯や建築照明が「詩意の長安」を演出します。これが「不夜城」の名の由来であり、最も幻想的な時間帯です。
「不倒翁お嬢さん」、「李白と詩を競う」、「盛唐密盒」など、インタラクティブなストリートパフォーマンスが随所で行われ、観客を盛り上げます。上演時間は事前に確認することをお勧めします。
街区の両側には、西安音楽庁、陝西大劇院、西安美術館などの近代的な文化施設が立ち並び、高水準の公演や展示が行われています。また、多くの唐風雑貨店やレストランが立ち並び、買い物や食事も楽しめます。

入場料：
無料（街区はオープンな景勝地です）。ただし、音楽庁や劇場での公演、一部の体験プロジェクトは別途料金がかかります。大唐不夜城(dà táng bù yè chéng)街区自体は24時間オープンしていますが、ライトアップやパフォーマンスは夜間が中心です。
ハイシーズン（特に祝祭日や週末）：ライトアップとパフォーマンスは通常18:00頃から23:00頃まで行われます。混雑が予想されます。
ローシーズン：ライトアップ時間は短縮される場合がありますが、基本的に夜間は楽しめます。パフォーマンスのスケジュールは季節によって変動する可能性があります。住所：
陝西省西安市雁塔区慈恩路46号（大雁塔南広場の南側）
公共交通機関：
地下鉄が最も便利です。地下鉄3号線または4号線の「大雁塔」駅で下車し、BまたはC出口から大雁塔北広場へ出て、南へ歩くとすぐです。
西安駅や西安北駅（高速鉄道駅）からは、地下鉄4号線に乗り換えて「大雁塔」駅へ行けます。
西安咸陽国際空港からは、機場城際線（空港線）で「北客站（北駅）」まで行き、地下鉄4号線に乗り換える方法があります。街区は非常に広く、見所が分散しているため、歩きやすい靴を履くことを強くお勧めします。
特に週末や連休日の夜は非常に混雑します。パフォーマンスを見たい場合は、時間を確認して早めに場所を確保するか、混雑を避けるために少し早い時間帯（日没直後など）に訪れるのも一つの方法です。
「不倒翁お嬢さん」などの人気パフォーマンスは、特に混雑します。安全のため、係員の指示に従って順番待ちをしてください。
より没入感のある体験と美しい写真を撮るために、多くの観光客が漢服（唐代風の衣装）をレンタルして訪れています。街区内や周辺にレンタルショップがあります。
夜間は気温が下がることがありますので、季節に応じて羽織るものをお持ちください。また、貴重品の管理にもご注意ください。