大唐芙蓉園

概況：
大唐芙蓉園は、陕西省西安市雁塔区の大雁塔の南東に位置する、中国初の本格的な盛唐文化をテーマとした大型皇室庭園式文化テーマパークです。歴史的には秦漢時代から皇室の離宮として発展し、隋唐時代に最盛期を迎えた「芙蓉園」の跡地に、2002年から復元建設が始まり、2005年4月11日に一般公開されました。総面積は1000畝（約66.7万平方メートル）で、そのうち300畝が水域という広大な敷地に、唐代の建築様式を再現した紫雲楼、仕女館、御宴宮などの数多くの建物が立ち並び、中国最大規模の仿唐建築群を形成しています。園内は14の文化テーマエリアに分かれており、建築、飲食、歌舞、音楽、民俗など多角的に唐代の煌びやかな文化を体感できます。2011年には国家AAAAA級観光地に指定され、西安を代表する「都市の応接間」として国内外から多くの観光客が訪れます。

見所：
園内のシンボルである紫雲楼は、歴史的記録に基づき1:1の規模で再建された、高さ39メートルの壮大な楼閣です。内部では唐代の文物展示や宮廷楽舞の表演が行われています。
唐代の女性文化をテーマとした仕女館では、華麗な唐代の女性服飾や生活様式を紹介する展示や、「艶影霓裳」と呼ばれる伝統衣装のファッションショーを鑑賞できます。
唐代の市場を再現した唐市エリアでは、当時の活気ある商業活動の雰囲気を感じられ、陕西の非物質文化遺産である剪纸（切り紙細工）や麺人形などの工芸品を見ることもできます。
夜間には、世界最大級の規模を誇る大型水舞光影ショー「大唐追夢」が上演されます。音楽噴泉、レーザー、炎、水幕などを組み合わせた圧巻の演出は必見です。
鳳鳴九天劇院で上演される超時空唐楽舞劇「夢回大唐」は、豪華な衣装と音楽で唐代の宮廷文化をダイナミックに再現したステージショーです。

入場料：
通常入場料：
ハイシーズン（3月1日～11月30日）：大人 120元
ローシーズン（12月1日～次年2月末日）：大人 90元
※身長1.2メートル以下の児童、65歳以上の高齢者（身分証提示）、現役軍人、障害者などは無料となる場合があります。学生は学生証の提示で半額優待が適用されます。
※「夢回大唐」などの劇場公演は別途チケットが必要です。大唐芙蓉園(dà táng róng)開園時間：9:00 〜 22:00（最終入園は21:00まで）
※園内の各施設やショーの具体な時間は季節により変動します。最新のスケジュールは公式情報でご確認ください。住所：
陕西省西安市雁塔区芙蓉西路99号
公共交通機関：
最も便利なのは地下鉄4号線「大唐芙蓉園」駅で下車し、D出口から徒歩約5分で西門（御苑門）に到着します。
バスをご利用の場合は、21路、22路、24路、41路、212路、224路、237路、320路（遊9）、601路、609路、610路、715路、720路など、多くの路線が「大唐芙蓉園」バス停に停車します。園内は非常に広く、見学には歩きやすい靴が必須です。ゆっくり回ると3〜4時間はかかりますので、時間に余裕を持って計画を立てましょう。
園内の飲食施設（御宴宮など）はやや高額な場合があります。軽食や飲み物を持参するか、周辺のレストランを利用する選択肢もあります。
夜間のライトアップと水幕ショーは人気が非常に高いです。特に週末や連休期間は混雑が予想されますので、時間前に場所を確保することをお勧めします。
チケットは公式ウェチャット（WeChat）アカウント「大唐芙蓉園」などからオンラインで事前予約・購入することができ、現地での行列を避けられます。
園内は歴史的・文化的な雰囲気を大切にしています。建築物や展示物に登ったり、傷つけたりする行為は厳禁です。また、ゴミは指定の場所に捨て、美しい環境を保ちましょう。