東寺塔(常楽寺塔)と西寺塔(慧光寺塔)
いにしえの昆明の面影を今に伝える
概況:
東寺塔(常楽寺塔)と西寺塔(慧光寺塔)は、中国雲南省昆明市の中心部に位置する、約1200年の歴史を持つ一対の仏塔です。南詔国時代、唐の大中十三年(859年)頃に、弄棟節度使の王嵯巔によって建立されたと伝えられています。二つの塔は東西に約300メートル離れて対峙しており、昆明で最も古い建築物の一つとして知られています。東寺塔は高さ約40.57メートル、西寺塔は約35.54メートルで、どちらも四角形の十三層密檐式空心磚塔という、唐代に中原から伝わった建築様式を採用しています。二塔は「金鶏塔」とも呼ばれ、これは塔頂四角に鎮水の神とされる大鵬金翅鳥(迦楼羅)の銅像が立っていることに由来します。長い歴史の中で地震や戦火による損傷と修復を繰り返し、特に東寺塔は清の光緒年間に現在の位置に移築・再建されましたが、今もなお昆明の歴史と文化を静かに見守り続けるシンボルとして、2006年に全国重点文物保護単位に指定されています。
見所:
二塔対峙の景観:東寺塔と西寺塔が東西に聳え立つ姿は、昆明の街並みに独特の歴史的風情を添えています。特に雨霧に煙る様子は、明清時代の「昆明八景」の一つ「双塔煙雨」として詠われました。
塔頂の金翅鳥(金鶏):各塔の頂上四隅に立つ高さ約2メートルの銅製金翅鳥は、仏教では龍を鎮める神鳥とされ、昆明の水害を防ぐ願いが込められています。かつては風を受けて鳴く仕組みがあったと言われています。
優美な塔のシルエット:第9層から上に向かって急激に細くなる優美な曲線は、唐代の建築様式の特徴を示しています。
塔身の仏龕:第2層以上には四面に仏龕が設けられ、内部には石仏像が安置されています。
周辺の庭園と文化空間:東寺塔は茶花園に囲まれ、西寺塔の周辺には梅苑文化広場が整備されており、市民の憩いの場となっています。
歴史的伝説:東寺塔の下では、元代末期の悲恋物語「孔雀胆」の伝説が語り継がれています。
入場料:
無料(外部からの見学および周辺庭園への立ち入りは無料です。ただし、塔内部への立ち入りは通常できません。)
営業時間
ハイシーズン:7:30〜17:30
ローシーズン:8:00〜17:00
(※ 情報源によっては通年9:00-17:00などの記載もあります。訪問前に最新情報をご確認ください。)
アクセス
住所:
東寺塔:雲南省昆明市西山區書林街(雲南人民出版社付近)。
西寺塔:雲南省昆明市西山區東寺街102号。
公共交通機関:
昆明市内からは、バスや地下鉄を利用してアクセスできます。具体的な路線番号は変更となる場合がありますので、ナビゲーションアプリなどで「東寺塔」または「西寺塔」を検索し、最新の公共交通機関をご確認ください。市の中心部に位置しており、多くのバス路線が近くを通っています。
旅のヒント
二つの塔はそれぞれ数百メートル離れた場所にありますので、両方を見学する場合は歩いて移動することをお勧めします。
塔は国の重要文化財です。壁面や構造物に触れたり、登ったりすることはお控えください。
周辺の茶花園や文化広場は地元の方々の憩いの場でもあります。
静かに鑑賞し、ゴミは各自でお持ち帰りください。
昆明は「春城」と呼ばれますが、日差しが強い日が多いです。
日焼け止めや帽子などの対策をお勧めします。
塔の周辺は歴史的な街並みが残るエリアです。散策を兼ねて、昔ながらの路地や商店も楽しむことができます。
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