タントゥク寺(昌珠寺)
真珠のタンカで名高い「タントゥク寺」
概況:
タントゥク寺(昌珠寺)は、チベット自治区山南市乃東区の雅礱(ヤルン)河東岸、貢布日山の南麓に位置する、チベット仏教ゲルク派(黄教)の寺院です。松賛干布(ソンツェン・ガンポ)の時代である7世紀に建立された、チベット史上最も古い仏教寺院の一つであり、吐蕃王朝時代に最初に建てられた仏殿とされています。その名は「チベット語で、昌は鷹、鹞(はやぶさ)を意味し、珠は龍を意味します。伝説によれば、この地には建寺前に悪龍が棲んでおり、松賛干布が大鵬に化身してこれを降伏させた後に寺が建てられたことから、この名がついたと伝えられています。」また、文成公主がここで修行をしたとされ、彼女が使用したと伝わる竈の道具が今も寺に残されているなど、多くの伝説に彩られた聖地です。寺院はその後、パクモドゥパ政権の大司徒チャンチュプ・ギャルツェンによって大規模な改修・拡張が行われました。
見所:
寺宝として最も有名なのは「真珠唐卡(珍珠唐卡)」です。観音菩薩の憩いの姿を描いたこの唐卡は、大量の真珠、宝石、金糸を使って刺繍されており、その芸術的・歴史的価値から「第二の敦煌」と称される寺院の名声を支える至宝です。
寺院の中心となる「措欽大殿(大経堂)」の下層部のレイアウトと様式は、ラサの大昭寺(ジョカン寺)のそれとよく似ており、吐蕃時代の建築様式を今に伝えています。
寺内には、松賛干布、文成公主、ネパールのブリクティ王女、そして大臣のトンミ・サンボータなど、歴史的に重要な人物の塑像が安置されており、その造形は素朴で力強い印象を与えます。
寺院の境内には、蓮花生大師(グル・リンポチェ)やミラレパなど、チベット仏教史上の高僧たちが修行したとされる遺跡が残っており、今も多くの信者の巡礼地となっています。
寺院の周囲は、雅礱河谷の豊かな自然に囲まれており、歴史的景観と美しい自然が調和した環境を楽しむことができます。
入場料:
入場料は70元です。(一部の情報源では60元としているものもあります。)
営業時間
ハイシーズン(5月~10月頃):9:00~17:00
ローシーズン(11月~4月頃):9:00~16:00
(情報源により、通年9:00-16:00や、9:00-17:00としているものもあります。季節により変動する可能性がありますので、事前に最新情報をご確認ください。)
アクセス
住所:
チベット自治区山南市乃東区沢当(ツェダン)鎮南2キロメートル。
公共交通機関:
山南市の中心地である沢当鎮からタクシーをチャーターして向かうのが一般的です。事前にドライバーと交渉し、同じ方向にある雍布拉康や蔵王墓などの観光地も組み合わせたプランを立てると効率的です。中巴車(ミニバス)をチャーターした場合、往復で100元前後が相場です。
沢当鎮から雍布拉康行きの路線バスを利用し、途中の昌珠寺で下車する方法もあります。料金は約3元です。
旅のヒント
寺院は信仰の場です。仏殿内では静粛にし、帽子を脱ぎ、写真撮影が禁止されている場所ではカメラを構えないよう心がけましょう。
標高約3500メートルの高地にあります。行動はゆっくりとし、高山病の症状が出ないよう体調管理に注意してください。
チベット高原は日差しが強く、天候の変化も激しいです。日焼け止め、帽子、サングラス、そして防寒着の準備を万全にしましょう。
貴重な文化財である真珠唐卡などは、フラッシュ撮影が禁止されている場合がほとんどです。文化財保護の観点からも、撮影ルールは必ず守りましょう。
周辺の観光地(雍布拉康、蔵王墓など)と合わせて日帰りで巡る計画を立てるのがおすすめです。交通手段を事前に確保しておくとスムーズです。
タントゥク寺(昌珠寺)の写真
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