旧広武城
中国旅行ガイド

旧広武城

北門を持たない遼代の城塞、城壁の上から塞北の大地と風化した長城の遺跡が一望に広がります。

街歩き・民俗 古城・街歩き 朔州 山西省 写真 1 枚

雁門関の北麓に佇む旧広武城は、国内に残る最も状態の良い遼代古城の一つです。遼聖宗期に軍事拠点として築かれ、明万暦年間に城壁の外側をレンガで覆う大改修が行われ、雁門関防衛ラインの最前哨として長く機能しました。城は長方形で、東・西・南の三門だけを備え、北門がない独特な設計が特徴です。北方から騎馬部隊が城内へ一気に侵入するのを防ぐ、実戦を想定した都市構造です。

城壁の総延長は約 1680 メートル、壁面には馬面と呼ばれる突き出した防御施設が 16 基残っています。城内には四街八巷という古い街路の骨格が今も保たれ、現在も地元住民が生活しています。過度な観光開発が行われておらず、辺境の城塞の素朴な雰囲気を直接感じられます。城壁の上へ登れば、隣接する広武明長城や黄土の丘陵地帯を一望でき、かつて農耕民族と遊牧民族が激しく交流した舞台を体感できます。

広武明長城や雁門関と近いため、一連の行程に組み込むのが一般的です。見学時間は 1 時間半ほどを見込みます。秋は空気が澄み遠望に適し、春は強風、冬は厳寒となります。派手な商業施設がなく、千年にわたる塞北の辺境史を静かにたどれる点が魅力です。

営業時間

通年 24 時間開放
※入場無料です。
※天候や文化財保全工事により、城壁上部への立ち入りが制限される場合があります。訪問前に確認を推奨します。

アクセス

朔州駅から自動車で約 60 分、大同市内から車で約 90 分で到着します。雁門関からは車で約 10 分、広武明長城から約 15 分の距離です。
公共交通機関の本数が少ないため、レンタカーやタクシー、貸切車での移動が現実的です。
城の近くに駐車スペースがあり、そこから徒歩で城門へ向かいます。

旅のヒント

- 城壁は貴重な文化財です。壁面に落書きをしたり、レンガや石を持ち去ったりしてはいけません。
- 城壁の上は足場が不安定な箇所があります。滑りにくい靴を履き、慎重に移動してください。
- 山間部は平地より風が強く、気温の変化が大きいので、季節を問わず上着を携行してください。
- 周辺の売店は少ないため、飲料水は事前に用意すると安心です。
- 雨天時は城壁の歩道が滑りやすくなるので、登城を控えてください。
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