茂陵
前漢王朝の陵墓群
概況:
茂陵は、前漢の第5代皇帝・武帝劉徹(紀元前156年-前87年)の陵墓です。武帝は在位54年間に中央集権を強化し、匈奴を撃退して河西回廊を確保するなど、漢王朝の最盛期を築きました。彼の陵墓は、紀元前139年から53年の歳月をかけて造営され、前漢帝陵の中で規模が最大、修造期間が最長、陪葬品が最も豊富であることから「東方のピラミッド」とも称されます。封土は高さ約46.5メートル、形状は方形で覆斗形をしており、威厳のある安定感を感じさせます。歴史的には残念ながら複数回の盗掘に遭っていますが、その周辺には衛青、霍去病、霍光、李夫人など功臣や皇族の陪葬墓が20数基あり、当時の栄華を今に伝えています。現在、主な展示と管理は茂陵博物館が担っており、霍去病墓の敷地内に立地して、国宝級の大型石刻群や出土文物を展示しています。
見所:
茂陵博物館では、主に4つの基本陳列を見学できます。まずは「茂陵歴史文物陳列」と「珍貴文物陳列」で、1981年に陪葬墓から発見された金銀や玉で装飾された「鎏金銅馬」や「鎏金銀竹節銅熏炉」などの貴重な出土品を鑑賞できます。
次に、博物館の核心である「西漢大型石刻陳列」では、霍去病墓前に置かれた16体の国宝級石刻群を間近で見られます。中でも、匈奴を踏みつける勇ましい馬の姿を表した「馬踏匈奴」と、今まさに躍り上がらんとする力を感じさせる「躍馬」は特に有名です。
また、「漢武帝故事造像芸術展覧」では、武帝の生涯を造形芸術を通して知ることができます。
博物館の外には、広大な陵区そのものが野外博物館です。巨大な武帝の陵丘を眺め、衛青墓や霍去病墓などの陪葬墓を巡りながら、当時の陵園の壮大なスケールを実感できます。近年の考古調査で陵園の外壕や多数の外蔵坑、修陵人の墓地なども確認され、その全貌がより明らかになりつつあります。
入場料:
ハイシーズン(3月~11月):75元/人
ローシーズン(12月~2月):55元/人
※65歳以上、障害者、現役軍人などは証明書提示で無料。学生は学生証提示で半額。
営業時間
ハイシーズン(4月~10月):8:30~18:00(最終入場17:00)
ローシーズン(11月~3月):8:30~17:30(最終入場17:00)
※茂陵博物館は現在、月曜日も含め休館日を設けず、通年開館しています。
アクセス
住所:
陝西省咸陽市興平市南位鎮漢武帝茂陵東側(茂陵博物館)。
公共交通機関:
西安から訪れる場合、西安城西客運站で興平市行きの長距離バスに乗車し、興平到着後、301路観光バスに乗り換えて茂陵まで行くことができます。または、西安駅前から西線観光バス(直行便)を利用する方法もあります。
旅のヒント
陵区は非常に広く開けているため、夏季は日差しが強いので、日焼け止めや帽子、水分補給を十分にご準備ください。冬季は風が冷たいので、防寒対策が大切です。
茂陵は国の重要な文化財であり、荘厳な場所です。陵丘の封土や貴重な石刻に登ったり、触れたりすることはお控えください。
館内の展示物は撮影可能ですが、フラッシュや三脚の使用は禁止されている場合があります。表示に従ってください。
チケットはオンライン(博物館公式サイトや旅行アプリ)で事前購入することもでき、スムーズに入場できます。
茂陵の写真
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